ジュース買に行こうか・・「行く、行く!」


 今日は、芦屋に住んでいる息子の嫁が健康診断のために、長時間、家を空けると言う。 だから、私たち夫婦が1歳と3歳の孫の相手をするために、大阪からやって来たと言う訳だ。

出かける前に嫁が、近くの「子育て支援センター」を紹介してくれた。

もし、孫たちが「外で遊びたいと言い出した時のために」と言うことだった。

 早速、私と孫のリュウ君は子育て支援センターに行くことにした。 道案内は、通いなれた3歳のリュウ君が、私の手を引いてくれた。

保健福祉センターと言った立派な建物の2階にその施設はあった。

受付らしきカウンターに行くと、50歳ぐらいの女性担当者の方に「いや~リュウ君、こんにちわ」と声を掛けていただいた。 リュウ君は、どうも常連のようだ。

 

広さ30帖ぐらいのオープンスペースでは、その部屋に準備されているおもちゃで自由に遊ぶことが出来る。当然、保護者が見守っていることが条件のようだ。

ガラス越しのテラスには、プラスチックで作られた足こぎのおもちゃ自動車(乗用玩具)が数台置いてある。

リュウ君の方がよく知っていた。お部屋で少し遊んだかと思うと、自らテラスに出て行った。

 テラスには既に2歳ぐらいの女の子が、屋根つきの車を漕いでいた。 漕ぐと言ってもボートのオールの様にでは無く、足で地面を後ろ側に蹴ることである。

その女の子が幼いためか、努力の甲斐なく、車はあまり進まない。 

「お幾つですか?」と、その女の子のお母さんらしき方が私に話しかけてきた。リュウ君の歳を尋ねてくれたようだ。

「3歳?いや来月で4歳になるんです」そう言えば、来月はリュウ君の誕生日のお祝いで、再び来なくてはならないようだ。

7~8種類並んでいた乗用玩具の全てを乗りこなしたリュウ君、実に上手く足を使っている。見ている私には危険なほど、スイスイと走っていた。その様子からは、ここの玩具はほぼ、知り尽くしているようだ。こんなに楽しんでくれるなら、一緒に来てよかった。 

 でも、彼は、車を走らすことで、体も温まるだろうが、突っ立たままで、付き添っている私には、この時期の屋外は、まだまだ寒く、そろそろ限界だった。

私:「リュウちゃん、帰ろうか」

孫:「いや!」

私:「そろそろ、お母さんが帰ってる頃だよ」

孫:「まだ、遊びたいの!」

私:「今からコープによってジュース買に行こうと思ってたのに」

孫:「行く、行く!」彼は乗っていた車から慌てて降りてきた。

 

 帰り道にあるコーポ、彼は店に入るなり、とても小さなピンク色した可愛い買い物カゴを手にしたかと思うと、私を置いてけぼりにして、ジュース売り場に向かって走りだした。

Willful gunny

過去から現在の出来事を実体験から解説しています。

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