子猫の名はガニー
1)子猫の名はガニー
今、通っているプール 約2年になるかな
通い始めた当初、女房は飼い猫の話が共通することで
いつの間にかプールサイドを担当する女性コーチと心安くなっていた
先日は私も話の中に入れて頂いたが、彼女の愛猫(あいびょう)ララさんが
かなりの高齢の為、現在では週に1度の点滴治療が欠かせないようである。
猫が点滴治療を受けたと聞くと
私たちが4年前のお正月に我が家の愛猫ガニー君を失ったことが思い出された。
あれは新しい年に変わった夜半のことだったと思う。
いつもは女房を腕枕にして休んでいる筈のガニーが布団から少し離れた床の上で横になっていたようだ。
明かりをつけて女房が私を起こした「お父さん大変」
よく見るとガニーの口から黄色みを帯びた液体がはき出されている
どうやら胃液を吐いたらしい。
翌日、正月休みにもかかわらず診て頂ける動物病院がみつかったので
女房と二人でガニーを連れて行った。
医師はガニーをしばらく診て「寿命のため治療して治るものではない」と一度は断られた。
でも私たちは延命治療になるとも知らず「点滴だけでも」と
無理に処置をお願いしてしまった。
とても痛そうで、体をくねらすその力は、弱った体を更に衰弱させてしまうようにも思えた。「ごめんね」「ごめんね」私たちは何度も同じ言葉を掛けることしかできなかった。
でも、その甲斐なくその2日後、彼は19年の生涯を終えたのである。
痛いよ、苦しいよ、と言葉に出せなかったガニー君、それだけになおさら不憫に思えた。
こんな悲しい思いをするのならもう2度とペットは飼うまいと
どちらからともなく無言で誓い合ったあの日のこと、
テレビに映る可愛い子猫を見る度に思い出してしまう。
「あ、ガニー君と同じ毛並や」なんてね。
ガニーと呼ぶようになったのは、2階に続く階段を上がる後ろ姿を見て「ガリマタやからガニーにしよう」
さらに男の子とゆうことでガニー君になったようだ。
***************************** つづく
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